弱者のためのボン教ゾクチェン瞑想

シャンシュン・ニェンギュの教え

明るく生きる方法

ゾクチェンの教えを日本で伝授している箱寺です。ゾクチェンの教えやチベット瞑想について執筆しています。よろしくお願いいたします。

 

 

ブッダの教えの中で、最初に説かれるのが無常の教えです。無常とは、森羅万象が一瞬たりとも停止することなく、移り変わっていく事実のことです。

 

 

寒い冬のあとに温かい春が来て、あっという間に暑い夏になり、気がついたら涼しい秋になり、また冬がやってくることです。

 

 

f:id:yuntonbon:20190531113110j:plain

疲れたらひとやすみ・・・。

 

 

季節だけでなく、日常生活の中のすべてが無常です。新鮮な野菜は、しばらくすると腐ってしまいます。新しく買ったスマホは、時代遅れになってしまいます。

 

 

人間関係も無常です。仲のよかった友達と、ある日を境に憎みあう関係になることがあります。やさしかった彼氏彼女が、急に冷たくなることがあります。

 

 

私たち自身も無常の塊です。毎日鏡を見るたび、白髪やしわが増えます。若かった時のようには仕事に身が入らなくなります。生きる希望を見失うこともあるでしょう。

 

 

こんな風に、私たちの生活や人生が移り変わっていくことを考えたら、すっかり気がめいってしまうかもしれません。ですから無常という言葉を聞くと、ネガティブな気持ちになるかも知れません。

 

 

この無常は基礎的なブッダの教えです。無常の否定的な印象から、仏教系の教えを受け入れられない人もたまにいます。「なんだか暗そう」って思うのでしょうね。

 

 

ところが無常には、私たちを幸せに導いてくれる別の顔があります。「そんなばかな!」と思いますか?でもそれは事実です。

 

 

たとえば、今あなたが病気にかかっていたとしても、いつか病から回復できます。これも無常です。苦手だった上司と仲良くなることもあります。これも無常です。

 

 

うまくできなかった瞑想がうまくいくようになる。これも無常です。両親や恋人を失った心の傷が、癒されていく。これも無常です。

 

 

なによりも、みじめで苦しみを背負った私たちでも、いつか心を完成させてブッダになれる。最も大きな無常の可能性です。

 

 

こんなふうに、無常は私たち幸せへと導いてくれる可能性でもあるのです。悲しいことやつらいことがあったら、無常の教えを思い出して、少し心を明るくして過ごしてみましょう。

 

 

 

ボン教ゾクチェン ちいさな瞑想教室 ご予約受付中!

詳細とお申込みはこちらから

  • 6月2日(日)東京 チベットYOGAヒーリング(満席)
  • 6月9日(日)東京 初心者向け瞑想教室
  • 6月16日(日)大阪 ゾクチェン瞑想教室
  • 6月16日(日)大阪 初心者向け瞑想教室
  • 7月28日(日)東京 ゾクチェンの基礎知識2