ゾクチェンの教えを日本で伝授している箱寺です。ゾクチェンの教えやチベット瞑想について執筆しています。よろしくお願いいたします。
いまカトマンズの首都ネパールにいます。1月25日から30日までのあいだにティテン・ノルブッツェ僧院で催しされた特別な式典に出席するためです。
「箱寺さんは次いつネパールに行かれるの?」という質問をよくいただきます。いままでに私自身が必要とする教えはほとんど伝授していただいてきましたし、いまは日本にいて経典の翻訳や瞑想教室の運営に力を入れています。
ここ数年は国立民族学博物館のチベットの護符の調査のために、年に1回~3回ネパールに来ていました。それは純粋に学術研究の協力のためで、私自身の修行とはまったく関係のないものでした。
ですから調査が終了したあとは、しばらくネパールに行く必要がないと思っていたのです。ところが私が尊敬しているある日本人ゾクチェン修行者の方から「ラマには時々会いに行くべきですよ」という言葉をいただきました。
それにたいして私は「ラマにお会いしても教えをもらうわけではないし、あいかわらず元気にやっていますと答えるだけです。ほんの3分の会話のために、何日もかけてネパールに行くのはちょっとどうでしょうか」と答えました
「でもいつ二度とラマにお会いできなくなるか分からないよ~。会える時にあっておきなさい」という言葉をいただきました。私「なるほど~」。
この先輩ゾクチェン修行者の言葉に動かされて、ちょうど私の根本のラマであるヨンジン・リンポチェの95回目のお誕生日と長寿を祈る式典が行われる時期に合わせて、ふたたびネパールに来ることにしたのです。
ひさしぶりにリンポチェにお会いしてリンポチェは開口一番、「ワシとおまえはいつ二度と会えなくなるかわからんのだぞ」と満面の笑みで繰り返しおっしゃいました。しばらくチベット語を使っていなかった私は、とっさにはチベット語が出てこなくて「ロング・ライフ(ご長寿を)!」とだけしか言葉が出てきませんでした。
この式典には世界中のボン教徒が一堂に集合しました。チベット人ボン教徒だけでなく、フランス、北米、東欧、南米、台湾、中国などなど。各地のボン教センターで教えを説かれている高僧方にも久しぶりにお会いできました。どの高僧もメジャーリーグ級の方々たち・・・。
この式典には世界中から千人から二千人ほどの人々が集まりました。かつてこじんまりとして誰も見向きもしなかったボン教のこのティテン・ノルブッツェ僧院に、こんなにたくさんの人々が集まったことに私は驚愕を隠せませんでした。
チベット人のみならず世界中の人々からボン教が愛されている証です。そしてそれはヨンジン・リンポチェの修行と智慧により実現したことなのです。
それではまた!
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