弱者のためのボン教ゾクチェン瞑想

シャンシュン・ニェンギュの教え

続:寛容さと御布施

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三宝に帰依します。

 

英語で「generosity」は仏教用語の「布施」(気前のよさ)を意味する。しかし、同時に「generosity」には「寛容さ」という意味もある。つまり、「generosity」には「気前のよさ」という意味と「寛容さ」という二つの意味がある。

 

「気前のよさ」と「寛容さ」では随分意味が異なると思う。「布施」という言葉から「気前のよさ」を思いついても、「寛容さ」という意味を思いつける人は少ないのではないだろうか。

 

しかし、Wikipedia仏教用語の「布施」の意味を調べてみたところ、「施す」の他にも意味があることが書いてある。たとえば、

 

眼施:好ましい眼差しで見る。

和顔施:笑顔を見せること。

心施:相手に共振できる柔らかな心。

 

これらは「寛大さ」に相当するだろう。つまり、布施にはもともと「寛大さ」という意味が宿っていたのだ。

 

英語で仏法を学んでいる人たちは、高僧の口から「布施」を説いてもらうとき、「寛大さ」という意味を同時に読み取っている可能性がある、と思った。

 

【お知らせ】

 

今日積んだ功徳があなたのところに届きますように。