三宝に帰依します。
この本は低学年向けに書かれているためか、物語自体はすべて平仮名で書かれている。さすがに読みにくい。
途中でチベット人女性の乳房が描かれている。子供には少し目の毒かもしれないが、大人にはこれくらいの色気がうれしい。
石のししの身体を覆う毛はすべて緑色で表現されている。チベットを象徴する動物である、雪獅子を思わせる。
本書のイラストを描かれた秋野亥左牟氏は東京芸術大学を卒業後、1962年から、インド、ネパールに6年間滞在したそうだ。ヒッピー文化が盛り上がる前の頃だ。
1959年から多数のチベット人が故国を追われ、インド・ネパールに難民として流れ着いていたはずだ。
この頃のインドやネパールはどんな国だったのだろうか。チベット人難民はどんな暮らしをしていたのだろうか。興味が尽きない。
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