弱者のためのボン教ゾクチェン瞑想

シャンシュン・ニェンギュの教え

書評 ヨーガのすすめ

『ヨーガのすすめ』 佐保田鶴治

 
結論:インド思想や仏教を学び始めた人におススメ。
 
本書では、体操、呼吸法、瞑想方法が一続きで紹介されている。瞑想は、制感、凝念、静慮に分かれている。凝念はシャマタ(定)、静慮はヴィパッサナー(観)に相当するようだ。
 
静慮に熟達すると、三昧の境地が現れるという。「三昧の状態においては、主観と客観の両面が完全に合一するから、思念の対象は、それ自身で存在し、自分勝手に働き、自分の力で展開しているかのように感じられる」P154
 
仏教瞑想の本の中でも観行から三昧に至ることが説明されることがある。本書ではヨーガの観点からそれについて説明されている。
 
この三昧(P154)の記述が本書の中核だろう。興味深く、とても難解な内容だ。第七章仏教とヨーガでは、仏教とインド教(インド思想)の関連性について述べられている。
 
目の肥えた読者ならば、三昧の部分と第七章だけを読めばいいだろう。
 
イラスト入りでヨーガ体操のやり方が詳しく書かれていて、実際にやってみたくなる。
 
「ヨーガには体操(アーサナ)の外に呼吸法(プラーナ・アーヤーマ)、瞑想法(ディーアーナ)の3部門があって、この3部門をそろえたヨーガをインテグラル・ヨーガ(総合ヨーガ)と名付けています」とのことだ。
 

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