三宝に帰依します。
『ヨーガ入門』 佐保田鶴治著
『ヨーガ入門』の内容は、昨日紹介した『ヨーガのすすめ』とほとんど同じだ。大きな違いは以下の二点だ。
- 『ヨーガ入門』には、バンダ体操とムドラー体操が紹介されている。この二つの体操は、健康面よりも、宗教性や精神性が強いものだという。マハー・ムドラーという体操中にクンダリーが覚醒すると、いろいろなビジョンが見えるようになる。
- 『ヨーガのすすめ』には、「ヨーガと哲学」(第六章)と「仏教とヨーガ」(第七章)が収録されている。
どちらの本を選んでもさほど変わらないが、理論好きな人には『ヨーガのすすめ』が合うだろう。
昨日の投稿のように、凝念(シャマタ、定)と静慮(ヴィパッサナー、観)の先に、三昧があり、そこでは主観と客観が完全に合一する。
「しかし、宗教であるヨーガは、この程度ではおさまりません」という。その先に、主客両面がすべて消え去った「無想三昧」の境地が現れるのだ。
この境地は仏教でいうところの「空」であり、ヨーガ経典では「真我」と呼ばれている。この「真我は、さん然としてまばゆい白光の幻覚として現れるのです」という。(『ヨーガ入門』P224)
三昧と真我に関しては、『ヨーガ入門』でも『ヨーガのすすめ』でもほとんど同じ記述が収録されている。
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