弱者のためのボン教ゾクチェン瞑想

シャンシュン・ニェンギュの教え

雑音で瞑想できない( TДT)

あなたの瞑想が上手くいかないのは、ひょっとすると音が原因だからではないでしょうか?床の上にジッと座って、心のなかを空っぽにしようとします。はじめのうちは上手くいくかもしれませんが、どこからともなく音が聞こえてくると途端にその音で瞑想が邪魔されてしまいます。

  

 

それは隣の部屋から聞こえてくる音楽だったり、外の道路を走るトラックの音だったり、テレビ放送のタレントのトークだったりさまざまです。ひとことで雑音という言葉でくくることができるでしょう。

 

 

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このようにさまざまな生活音や雑音によって気が散ってしまい、瞑想を続けることができなくなってしまう。瞑想初心者アルアルのひとつです。

 

 

ですからはじめのうちは静かな環境で瞑想するといいでしょう。静かな室内、人気のない山や公園や海辺まで足を運び瞑想するのです。しかし、それでも瞑想が上手くいかないことがあります。

 

 

自然が豊かな場所にいてもさまざまな音が聞こえてくるからです。風の吹く音、川の流れの音、鳥のさえずり、海の波の音、遠くで吠える犬など。音がしなくなったと思ったら、今度は自分のお腹が空腹でグーグー鳴ります。

 

 

時間と交通費をかけてせっかく遠くまでやってきたのに、どこに行っても音が気になり瞑想に集中できません。どうしてでしょうか?そしてどうしたらいいのでしょうか?

 

 

世界中のどこに行っても音のない場所などありませんし、それどころか自分の身体から音が鳴ることもあります。音から完全に逃げることはとても難しい話かもしれません。

 

 

でも実際には、音がうるさくて瞑想できないのではなく、「うるさい」と考えている自分の思考の方がよっぽどうるさく煩わしいのです。ゾクチェンパといわれるレベルの人はこのことをよく知っています。

 

 

瞑想中ゾクチェンパは思考に煩わされなくなりますから、喧噪渦巻く繁華街でも瞑想することができるのです。「うるさい場所でも瞑想できる」という話をすると驚かれますが、とりたてて驚くことでもないのです。

 

 

たとえどんなに人里離れた場所まで足を運んでも、自分の頭のなかが思考でいっぱいならば、衣擦れのようなわずかな音でも瞑想の邪魔になります。一方、思考に煩わされなくなるとどんな騒音のなかでも瞑想することができるようになります。

 

 

うるさいのは音ではなく、自分の思考なのです。

 

 

なるほど、ゾクチェンパならばどんなうるさい場所でも瞑想できるとしても、瞑想初心者の場合にはどうしたらいいのでしょうか?その場合は、なるべく静かな場所で瞑想して、瞑想中に音が聞こえてきても気にしないことです。

 

 

 

ボン教ゾクチェン ちいさな瞑想教室 ご予約受付中!

詳細とお申込みはこちらから

  • 1月20日(日)東京 ゾクチェンの基礎知識2
  • 2月3日(日)大阪 ゾクチェン瞑想教室
  • 2月24日(日)東京 初心者向け瞑想教室
  • 4月14日(日)アマナマナさん 歌うゾクチェン




瞑想中に見える光の粒

私の瞑想教室では、青空を見つめるゾクチェン瞑想を参加者みんなで実習しています。この瞑想中に光の粒が見えると、興奮しながらお話される方がいます。青空のなかに小さな光の点がたくさんあらわれ、視界のなかをさまようのが見えるのです。(挿入画参照)

 

 

 

「目が病気になったのでしょうか?」とか、「意識に問題が起きたのでしょうか?」と不安や疑問に思われるようです。この光はチベット語でティクレと呼ばれるもので、日本語では光滴とか円輪と翻訳されているものです。英語の書籍のなかでこの光は、クイックシルバー(水銀)にたとえられることがあります。この光はゾクチェンの教えを理解するためにキーとなる体験です。

 

 

 

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この光が現れてきたとき、考察すべきことが二点あります。ひとつ目は、あなたにはこの光が見えていても、他の人には見えていないということです。つまり二元論や客観性を超えている体験だということです。

 

 

 

二つ目は、その光源がどこにも見つからないということです。眼球のなかにも、脳のなかにも、身体のなかにもその光源は見つかりません。もちろん、外界にあるわけでもありません。このことから、この光は自分の心から直接生み出されたものだと結論付けることしかできません。

 

 

 

この二つの考察から、心には二元論や客観性を超えた光を生み出す能力が備わっているということが体験的に理解できるはずなのです。

 

 

 

心はたんなる空っぽな空間ではなく、そこには森羅万象がエネルギーとして最初から備わっている。それがゾクチェンが説いている「自発的完成性」の教えなのです。青空を見つめる瞑想中に見える光の粒は、この自発的完成性を理解するための道しるべなのです。

 

 

 

そして、心から放射される青白い光こそが、あなたが今体験している二元論的な意識の本当の姿であり、外界に広がる森羅万象の本当の姿であり、あなたの身体の本当の姿なのです。

 

 

 

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法話会を支える人々その1

 私は長い間ネパール、インド、チベットを渡り歩き、ゾクチェンの瞑想修行をおこなってきました。いつもたくさんのチベット人の高僧や活仏たちのなかで生活してきましたから、とりたてて彼らの存在に驚くことはありません。

 

 ですが、一般の日本人なら彼らに出会うことは特別なことで、めったにない機会です。ですから、法話会などで高僧や活仏を目の前にして興奮して我を忘れてしまうことは仕方がないことかもしれません。

 

 ここ数年は毎月のように日本のどこかにチベット人の高僧が招かれ、法話会や伝授会がおこなわれています。こうしたイベントはネットで検索できますし、SNSで情報が拡散されています。

 

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フランスでの法話

 

 どの高僧のお話や法話も素晴らしいものばかり。あなたもきっと感激すること間違いなしです。そして日本に来てくれた高僧たちに感謝する気持ちが心の中に生まれることでしょう。

 

 それは素晴らしいことなのですが、こうしたイベントを支えてくれる人々のことを忘れないようにしたいものです。それは、主催者、通訳者、翻訳者、スポンサーです。

 

 主催者は来日ビザの手配、会場の確保、ラマの宿泊地の手配、食事の準備、ラマの衣類の洗濯、イベントの告知、空港への出迎えと見送りなどたくさんの業務をこなさなければなりません。

 

 来日のためのビザがおりるかどうかは運任せ。ビザが支給されないこともあります。そうしてイベントが中止になったら、会場や航空券のキャンセル手数料は主催者が負担することになります。

 

 運よくイベントが開催可能になっても、参加者が集まるかどうか、参加費で必要経費がまかなえるかどうか、悩みは尽きません。実際、毎回なんらかの費用が持ち出しになります。

 

 どんなに主催者が努力しても、ときにはイベントの運営が上手くいかないことがあります。そうしたとき、「教えを説いてくれたラマは素晴らしかったのに、運営者がダメだった」なんてことはいわないでください。

 

 あなたは参加費を払っているからお客さんのつもりでいるかも知れませんが、そのお金は会場代や航空券代といった経費や、ラマへの謝礼で消えてしまいます。主催者がお金儲けしているわけではないのです。

 

 主催者は善意だけでイベントを運営しています。しかも助力を呼び掛けても、お手伝いしてくれる人はほとんどいません。

 

 意外に思われるかもしれませんが、チベット人ラマのなかには主催者の労をねぎらうことをしない方もいらっしゃいます。それはチベットの習慣による場合もありますし、ラマたちがイベントの裏方のことをご存じない場合もあります。そういった理由から、主催者はラマと参加者の板挟みになることもあります。

 

 もしもイベントの運営で不服があったら、ぜひ次回のイベントのときに主催者のお手伝いをしてあげましょう。あなたが一つでも業務を担ってくれれば、イベントは成功にまた一歩近づくでしょう。

 

 あなたはきっと知らないでしょうが、主催者は善意だけでリスクいっぱいの法話会を運営しています。ハイリスク、ノーリターンなのです!イベントが終了したときには、主催者に感謝の気持ちを伝え、少なくとも悪口や非難はしないようにしたいものです。

 

 つづく。

 

 

ボン教ゾクチェン ちいさな瞑想教室 ご予約受付中!

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  • 1月6日(日)大阪ゾクチェン瞑想教室
  • 1月13日(日)東京 初心者向け瞑想教室
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  • 4月14日(日)アマナマナさん 歌うゾクチェン
     
     
     

紙媒体で手に入ります!

三年前に電子書籍として出版した「ゾクチェン瞑想修行記 チベット虹の身体を悟るひみつの体験」が紙媒体で入手できるようになります。オンデマンド出版サービスを利用した出版で、アマゾンのサイトから発注・購入できます。発売日は12月31日の大晦日!現在予約受付中です。

 

まえまえから紙媒体で「ゾクチェン瞑想修行記」を読みたいというご要望をいただいていました。内容自体は、発売中の「電子書籍の第二版」と同じです。

 

私の今までの体験を本にして発表したのは、ゾクチェン瞑想を続けていく上でのヒントがあると思ったからです。瞑想とはなにか、灌頂とはなにか、瞑想によりどのような心の変化があるのかなどのエピソードが満載です。

 

ご購入はこちらから。

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www.amazon.co.jp