弱者のためのボン教ゾクチェン瞑想

シャンシュン・ニェンギュの教え

自分でできる死者供養

三宝に帰依します。

 

2018/2/9に他のブログサービスで投稿した「自分でできる供養方法」。あなたに役に立つ内容なので、ここに転載します。

 

*********************
**************
*******

 

つい最近、私のごく身近な人が他界されました。でも、なにも心配はいりませんでした。なぜならば、私の古巣カトマンズボン教僧院で、なんでもお願いできたからです。

 
日本ではラインのアプリを使用して、誰とでも音声や文字の送受信ができます。同様にチベット人の間では、Wechatというアプリが使用されています。Wechatは中国版ラインといったところ。
 
Wechatを使用して、早速ボン教僧院に住んでいるあるチベット僧に連絡しました。そのチベット僧は、私の根本のラマであるヨンジン・リンポチェの身の回りの手伝いをしてくれているお坊さんです。
  
まずは、ボン教僧院にいまいらっしゃる高僧を探してもらいました。そして、その高僧の方に死者の意識をブッダの浄土に向けてもらうためのポワをしていただきました。
 
そのあと、「後日、本格的な供養をボン教僧院のお坊さんがたにお願いするとして、とりあえず誰にでもできる死者のための供養方法がなにかありませんか」と尋ねたところ、「ヨンジン・リンポチェが次のような供養方法を教えてくれた」と、Wechatをとおして私の知り合いのチベット僧が教えてくれました。
 
*********************
**************
*******
 
「朝と晩にスルをしなさい」。スルとは食べ物を火にくべる、チベット式の供養方法のことです。「小麦粉と少量の油とバターを混ぜたもののなかに、食べ物ならなんでも混ぜ合わせるのだ。ビスケット、キャンディー、お菓子、果物などなんでも構わない。死者の好きだった食べ物を入れてやると良いだろう」。
 
「ちいさな火を起こして、その火のなかにその食べ物をくべて、焼いてしまうのだ。その食べ物があなたの知人の死者のもとに届くように、と考えなさい。そのとき、可能ならば、スルのお経を読むといいだろう」。
 
「そうしたら、なるべくたくさんアカル(ドゥティス)のマントラを唱えなさい。アカルのマントラとは、ア・カル・ア・メ・ドゥ・ティ・ス・ナッグ・ポ・ジ・ジ・マール・マール(ソー・ハー)のことだ」。
 
マントラを唱えるときも、その死者の役に立つように、という気持ちで唱えなさい。住宅環境により、火をおこしスルをするのが難しい場合は、アカルのマントラを唱えるだけでもかまわない」。
 
「スルやアカルのマントラに限らず、どんな瞑想や修行をしてもかまわない。そして、その功徳を死者に回向すると良いだろう」。
 
*********************
**************
*******
 
そうしたわけで、私は今日から49日間、アカルのマントラを唱え続けます。あなたの身近な方が亡くなった場合にも、ぜひアカルのマントラを唱えてみてください。