ゾクチェンの教えを日本で伝授している箱寺です。ゾクチェンの教えやチベット瞑想について執筆しています。よろしくお願いいたします。
先週の金曜日(1/17)に京都大学でボン教の無料イベントが開催されました。国際シンポジュウムで、第一線で活躍されている日本人の大学の先生三名、チベット研究で著名なチェコの大学の先生一名、ボン教の高僧(ゲシェ)一名、修行者の私。合計六名それぞれが専門の分野の立場から、ボン教について語りました。
それぞれの論者が、ボン教の歴史、ボン教の思想、ボン教の文化、ボン教の儀礼、ボン教の密教、ボン教のゾクチェン瞑想について語ったのです。どの論者の講演も目からうろこの話ばかりで、無料でボン教または古代チベット文化について知識を深めることができました。
企画・運営をされた京都大学の熊谷先生に感謝感謝です!日本でチベット仏教の法話を聞く機会は以前とくらべだいぶ増えましたが、客観的な歴史や、とくにチベットの古代史を知る機会や書籍は、まったくと言っていいほど皆無です。情報やイベントがちょっと偏っているかな~。
今回どのご講演も興味深かったのですが私が一番心に残っているのは、「古代チベットのボン教では人が死ぬと動物が迎えに来てくれて幸せな土地に死者を連れていってくれた」というお話。まるで阿弥陀如来のご来光みたい!
当時のチベット仏教の僧侶たちは、「人間より劣っている動物に連れていってもらうのはおかしい!それでは人間が動物より劣っていることになる」と反論していたと古い文献にあるそうです。
あなたが死んだときに、いったい誰に迎えに来てもらいたいですか?阿弥陀如来、それとも両親、動物?おそらく古代のチベット人たちは、動物を愛し信頼していたのでしょう。時代が下ると人間しか信じられなくなったのかもしれません。ちょっと「もののけ姫」を思い出しました!
人それぞれで意見は異なるでしょう。人間の姿をしている者に手を引いていってもらうのもいいけど、鹿や馬の背中に乗って旅立つ方が私はワクワクするかな~。その方が楽しそう!ボン教って、ほんとシアワセ💛
ボン教にはゾクチェンやブッダの教えだけでなく、こうした古代の人類がかつて持っていたが今は失われてしまった精神世界の地下水脈への通路も残されているのです。さすが世界最古の宗教文化のひとつに数え上げられるだけあります!
ホント、ボン教をやっていてよかったと思うし、ボン教の魅力にますます魅かれていきます。こんなことを考えながら先生方のご講演を聞いているあいだに、イベントは終了。あっという間の4時間。会場のみなさんも、まだまだお話が聞きたい様子でした。
このイベント満席だったために参加できなかった方が少なくなかったそうです。東京や遠方に住む人も参加したかったことだと思います。でもご安心ください。今回のシンポジュウムが大成功だったので、京都大学の熊谷先生が書籍化してくれる予定なのです。パチパチパチ。
書籍が出来上がったら、このブログを読んでくれている皆さまに購入方法をお知らせします。どうぞお楽しみにお待ちください!
ちなみに私は現代の煩悩三毒(ラインの未読スルー、フェイスブックのいいねが少ないこと、インスタ用の写真を撮り忘れること)を克服する方法についてお話をしました!
追伸:1月19日東京のゾクチェン瞑想教室の内容がオンライン視聴できるようになりました。1月12日東京「ボン教が衰退しない理由」も合わせて視聴されることをおススメします!
それではまた!
ボン教ゾクチェン ちいさな瞑想教室 ご予約受付中!
- 2月9日(日)大阪 ゾクチェン瞑想教室
- 2月15日(土)出版記念イベント&サイン会
- 2月16日(日)東京 瞑想のはじめ方
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