ゾクチェンの教えを日本で伝授している箱寺です。ゾクチェンの教えやチベット瞑想について執筆しています。よろしくお願いいたします。
今年も残すところ数日になりました。この一年を簡単に振り返ってみたいと思います。まず筆頭に上げたいのが、久しぶりに私たちの根本のラマであるヨンジン・リンポチェに再会できたことです。
1月の終わりから2月のはじめにかけて、ヨンジン・リンポチェの長寿を祝う式典がチベット正月（ロサール）に合わせてネパールの首都カトマンズで催行されました。今年95歳になられたそうです。
私が初めてお会いしたとき、リンポチェは70歳で私は25歳でした。あれから25年の月日が過ぎ去りました。リンポチェの教えを（それどころかボン教の教えを）チベット語で伝授された外国人は、世界広しと言えど私だけだと思います。
「ティテン・ノルブッツェ僧院のことを忘れてはダメだよ」とリンポチェは私に仰りました。「はい、もちろんいつも忘れていません」と私は返事をしました。
ご高齢のラマのもとで修行する場合、ラマがご存命中に自分の修行が一段落するところまで到達しないことが頻繁にあります。そうした場合、弟子は大きな喪失感と混乱に直面しなければなりません。幸いなことに、私はリンポチェが元気なうちに、ある一定のレベルまで修行が到達することができました。幸運としか、言いようがありません。
式典にはチベット人だけでなく、世界中からリンポチェの弟子やリンポチェと縁がある人々が集まりました。かつて、誰も見向きもしなかったカトマンズのボン教僧院は、大きく成長したのです。
このあとネパールから帰国すると、コロナ禍が待っていました。私はすぐに東京と大阪で開催していた瞑想教室を中止しました。私の生活を心配してくれた方々から温かいご寄付を頂戴しました。本当に嬉しかったです。ご厚意に心から感謝いたします。
「私へのご寄付とボン教僧院増築へのご寄付をいただいた恩返しに、何かできないだろうか」と考え続けました。そこで、4月の下旬からyoutubeライブ配信を開始しました。照明のセッティングが上手くいかなかったり、リモートワークする人が増えたためウェッブカメラが手に入らなかったりと最初は戸惑いました。
毎日必死だったことは今でもよく覚えています。気がついたら四か月間水曜日を除く毎日ライブ配信を続けることができました。
9月下旬からはZOOM教室を開始しました。このZOOM教室では、毎回一時間ゾクチェンの瞑想方法に焦点を当てた伝授をおこなっています。おかげさまでたくさんの方々に参加していただけました。このZOOM教室はまだしばらく継続します。興味のある方はこちらをご覧ください。
昨年末から皆さんにお願いしてきたボン教僧院増築プロジェクトへのご寄付。おかげさまで、たくさんの方々からご寄付を頂戴しました。あらためて、心から感謝を申し上げます。ご寄付に関する最終的な会計報告はこちらをご覧ください。
ただいま、ネパールではボン教僧院の本堂の建築が進んでいます。最新の画像を入手したので、皆さんにご覧いただきたいと思います。
これは本堂の二階の床を作っているところだと思います。
違法建築が多いネパールですが、ボン教僧院の増築では、しっかりと多くの鉄筋が使われているのがわかります。
右手奥の白色の建物は、すでに建築が完了した新しい僧房。
今年一年、私たちの生活は本当に大きく変化しました。東京の教室の皆さん、大阪の教室の皆さん、ずいぶん長い間お会いできていませんが、お元気でしょうか？ZOOM教室の皆さん、質問があればいつでもご連絡ください。youtubeライブ配信の皆さん、いつもご視聴ありがとうございます。
皆さん、今年一年たいへんお世話になりました。どうぞ、よいお年をお迎えください。皆さまの健康と幸福を心からお祈りしております。来年、またお会いしましょう！箱寺
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ZOOM教室開催中！
ZOOMを通して、ゾクチェン瞑想の伝授をはじめました。月に二回。毎回1時間5分ずつ。ゾクチェン瞑想のやり方のイロハを知ることができます。
コロナウイルス感染予防のため、ボン教ゾクチェンのちいさな瞑想教室はしばらくお休みをいただきます。それまでのあいだ、有料のオンライン教室をぜひご利用ください。近々オンラインで瞑想教室を再開したいと思っています。ご理解とご協力をお願いします。
