ゾクチェンの教えを日本で伝授している箱寺です。ゾクチェンの教えやチベット瞑想について執筆しています。よろしくお願いいたします。
最近は日本にいながら、ラマ(師範)から教えや瞑想の伝授を受けれる機会が増えています。とても素晴らしいことです。そもそも伝授といったとき、それはなにを意味するのでしょうか?
一般的にそれは、灌頂(ワン)や声による伝授(ルン)や経典の解説(ティ)のことだと考えることができます。灌頂というのは、儀式をつうじて弟子や生徒に教えの扉を開いてあげることです。
声による伝授とは、ラマが最初から最後まで高速で声を出しながら経典を読み聞かせてくれることです。経典の解説とは、ラマが自分自身の体験に照らし合いながら、経典の意味を説いてくれることです。
さまざまなラマから、さまざまな教えを伝授していただくことは、なによりもの喜びです。でもここで立ち止まらないでください。なぜならば、その伝授はまだ完成されていないからです。
伝授を完成させるためには、どうしたいいのでしょうか?それには実際にその教えを実践して、伝授された内容を自分自身の中で体験することです。そして、経典の内容とラマの口伝と自分の体験をひとつにするのです。
こうすることにより、本当の意味での伝授が完成されるのです。このように伝授とは一方的に与えられることではなく、ラマと弟子の共同作業なのです。それではまた。
追記:8月18日に伝授した、『輪廻の錯誤する鍵』のオンライ視聴が可能になりました。詳細はこちらから。
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