ゾクチェンの教えを日本で伝授している箱寺です。ゾクチェンの教えやチベット瞑想について執筆しています。よろしくお願いいたします。
毎年5月と11月はすべての瞑想教室をお休みいただいて、私はおこもり修行をおこなっています。お籠り修行と言っても、どこか山の奥やチベットに行くわけではありません。山の奥で暮らすとなると準備がたいへんですし、チベットやネパールといった海外だと、移動だけで時間と体力が損なわれます。
住み慣れた自宅だったら、特別な準備も要りません。水道をひねれば飲料水はいくらでも出てきます。行き慣れたスーパーへ行けば、野菜や肉といった必要な食料はなんでも手に入ります。すぐにお籠り修行をはじめることができるのです。
お籠り修行のなかで実際どんな瞑想に打ち込んでもかまいません。加行に励んでもかまいません、マントラを唱えることに集中してもかまいません。朝から晩まで五体投地をしてもかまいません。
私の場合この11月のお籠り修行のときは、ツァルンと呼ばれる修行に没頭しました。ツァルン瞑想というのは、目に見えない脈管やチャクラを思い浮かべた上で、特殊なポーズをとりながら、お腹にためた気息に圧力をかける瞑想です。
ツァルンに分類される修行はたくさんの種類が存在しますが、なかでもトゥモと呼ばれるものはかなり強力な修行です。ボン教のゾクチェン修行者は、トゥンモの瞑想もこなしておく必要があります。
通常はこのトゥンモのお籠り修行は100日間かけて、ゆっくりゆっくり瞑想を深めていきます。しかし今回の場合、私には一カ月ほどの時間しかお籠り修行のための時間がありませんでした。
そのため100日間プロセスを一ヶ月にぎゅぎゅっと凝縮して、修行をしていました。瞑想で得られる体験には、いつも得られる体験と、そのときどきで異なる体験があるようです。トゥンモの修行では若返り(?)の体験が得られることがよくあります。
この100日間のお籠り修行で得られた体験を動画にしました。かなり込み入った内容なので、公開すべきか公開すべきでないかだいぶ迷いました。しかし、正しいゾクチェン瞑想を日本で広めるために、思い切って公開することにしました。
それではまた!
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