弱者のためのボン教ゾクチェン瞑想

シャンシュン・ニェンギュの教え

その他

やさしいヴィパッサナー瞑想入門

三宝に帰依します。 先日、『やさしいヴィパッサナー瞑想入門』を読んだ。その中で特に私が興味を持ったのが次の一節だ。 「西洋のテーラワーダ仏教の主要な傾向を観察した多くのアジア人の教師たちは、在家者の参加、女性の平等な役割分担、宗派統合主義と…

シャンシュン王国とチベット高原の変遷

三宝に帰依します。 仏教はインドで生まれ、インドで育った。同様に、ボン教はシャンシュン王国で生まれ、シャンシュン王国で育った。 信仰的には、ボン教は神秘の国オルモルリン、またはタジクで生まれたとされている。しかし、研究者の世界ではボン教の故…

増築工事の進捗状況

三宝に帰依します。 ネパールの首都カトマンズで増築工事が進んでいるティテン・ノルブッツェ僧院。その最新情報が入ってきました。 緑色の円の中は、中二階だそうです。 来年の秋に完成する予定だそうです。 【お知らせ】 ZOOM教室では、ゾクチェン経典「シ…

白いりゅう黒いりゅう

三宝に帰依します。 「白いりゅう黒いりゅう」は、中国の少数民族の民話を集めた本だ。この本は絵本ではないが、楽しいイラストが多数掲載されている。 「白いりゅう黒いりゅう」はロングセラーの本だという。この中にはチベットの民話「犬になった王子」も…

シェルパのポルパ火星の山にのぼる

三宝に帰依します。 絵本『シェルパのポルパ』。シリーズ三作目にして最新作では、ポルパ少年は火星の最高峰オリンポス山の登頂を目指す。 オリンポス山は太陽系で最も高い山岳地形だ。この山に登りたいのはシェルパ族の少年ではなく、著者の石川直樹氏だろ…

シェルパのポルパ エベレストにのぼる

三宝に帰依します。 シェルパのポルパはシリーズものの絵本で、合計三冊出版されている。シェルパはネパール側のエベレスト地域に住んでいるチベット系の住人のことだ。 生まれながらに標高の高いところに住んでいるため、高山病にかかるリスクが少ないのだ…

碧空のかけら

三宝に帰依します。 インドを旅行していたころ、どこの街に行っても物乞いに溢れていた。道端にはゴザを引いた大人の物乞い。歩いていると、子どもの物乞いにつきまとわれた。 基本的に外国人旅行者に近寄るのは、大人も子どももろくでもない人ばかりだった…

トゥクパをたべよう

三宝に帰依します。 トゥクパはチベット式うどんやラーメンだと思っていたが、スープ全般を指す言葉だとボン教僧院で教えてもらった。 暗闇の修行をしている間に差し入れしてもらった、ツァムパ(大麦の粉)のスープのことをときどき思い出す。ツァムトゥク…

シェルパのポルパ 冬虫夏草とおおきなヤク

三宝に帰依します。 シェルパと聞くと登山家のために荷物を運ぶ人を思い出しがちだが、エベレスト付近に住んでいるチベット系の人の総称だ。 国籍的にはネパールに属しているが、チベット仏教を信仰し、チベット語に近いシェルパ語を話す。チベット語では彼…

ドルジェのたび

三宝に帰依します。 この絵本は他のチベットものの絵本とは、趣がだいぶ異なっている。著者が在日チベット人のペマ・ギャルポ氏で、著者の経験に基づいたお話だからだ。 つまり、昔話や民話ではなく、著者が子どもだった頃のチベット人の生活が生き生きと描…

シャンシュン王国の影響力

シャンシュン王国の地図 三宝に帰依します。 シャンシュン王国は8世紀までチベット高原に実在した王国である。ボン教は主に、シャンシュン王国と古代チベット王朝で栄えた。 シャンシュン王国の影響力は、経済面、政治面、文化面の三つに分類して考察できる…

石のししのものがたり

三宝に帰依します。 この本は低学年向けに書かれているためか、物語自体はすべて平仮名で書かれている。さすがに読みにくい。 途中でチベット人女性の乳房が描かれている。子供には少し目の毒かもしれないが、大人にはこれくらいの色気がうれしい。 石のしし…

ナウシカはボン教?

三宝に帰依します。 『犬になった王子』はアニメーション作家宮崎駿氏のお気に入りの物語だという。この物語から『シュナの旅』が生まれ、そこから『ナウシカ』がうまれた。 『シュナの旅』は子供の頃大好きな物語だったが、チベットの民話がもとになってい…

王さまになった羊飼い

三宝に帰依します。 先日、4回目の新型コロナウイルスワクチン接種のために、自治体の保健センターに出かけた。保健センターのすぐ近くには図書館がある。 ふと思い立ち、チベット関係の絵本を借りて読むことにした。図書館の端末から検索すると4冊ヒットし…

生と死の狭間

三宝に帰依します。 フィンランドの首都ヘルシンキで、「トゥクタム:二つの世界の狭間」というドキュメンタリー映画が放映されるそうだ。 ボン教やチベット仏教の優れた瞑想修行者は死んだあと数週間経過しても、肉体的には死の兆候が現れない。そうした現…

チベットわが祖国

三宝に帰依します。 ダライ・ラマの自叙伝『チベットわが祖国』には、チベットの東北地方に生まれた子供がダライ・ラマに認定されたプロセスが描かれている。 先代のダライ・ラマ13世が逝去されたあと、さまざまな奇瑞が現れた。そして、聖なる湖に捜索隊が…

活仏制度

三宝に帰依します。 チベットには不思議な現象や事象がたくさんある。ゾクチェン瞑想で成就できる虹の身体もその一つだし、埋蔵経典もその一つだ。 活仏制度も独特で不思議な現象だ。活仏制度とは、高僧や優れた行者が生まれ変わることだ。 もっとも有名なの…

功徳が10万倍

三宝に帰依します。 チベット仏教では今月5月31日からサカダワを迎える。サカダワとはチベット暦の4月を意味している。 サカダワの満月の日に、釈尊が生誕し、悟り、涅槃されたとされている。チベット仏教徒にとって重要なお祭りだ。 サカダワ中に積んだ功徳…

風にはためく白絹のスカーフ

三宝に帰依します。 もしもあなたがネパールを旅することがあったら、必ず「レッサム・フィリリ」という歌謡曲を耳にするだろう。これはネパールの国民的なラブソングだ。 お土産屋さんを物色しているとき、お茶屋さんでミルクティーを飲んでいるとき、街中…

年賀状

リンポチェのところに届いたそうで安心しました。 三宝に帰依します。 私たちのラマであるヨンジン・テンジン・ナムタク・リンポチェの身の回りの世話をしているお坊さんから、昨日SNSを通じてある画像が送られてきた。 その画像には、先日の3月3日のチベ…

京都、ボン教の講義

大学で学ぼう。 三宝に帰依します。 今年1月に出版された『ボン教: 弱者を生き抜くチベットの知恵』。専門的な書籍にもかかわらず、おかげさまでとても好評だ。 この書籍を基にした講義が、著者の一人である三宅伸一郎先生によって京都にある大谷大学でおこ…

チベットの大晦日

三宝に帰依します。 3月2日の今日はチベット歴の大晦日に当たる。チベットでは太陽太陰暦を用いる。太陽暦とは太陽の動きを基にした暦で、太陰暦とは月の満ち欠けを基にした暦だ。 太陽太陰暦とは、この太陽暦と太陰暦を組み合わせた暦だ。 この太陽太陰暦を…

仕送り

心暖まります。 三宝に帰依します。 昨日、九州の福岡在住の心の姉から小包が到着。あるとても有能な密教のお坊さまをつうじて、この方と数年前に知り合いになりました。 彼女自身、とても熱心で真剣な修験の行者さんです。彼女の信者さんの中で、広島在住の…

よいお年を。

サンプルが到着しました。 三宝に帰依します。 ZOOM教室にご参加いただいた皆さま。 youtubeライブ配信をご視聴いただいた皆さま。 スル供養に御申し込みいただいた皆さま。 書籍をご購入いただいた皆さま。 当ブログをご覧の皆さま。 私の活動を支えてくだ…

冷やし中華じゃなくて、ライブ配信はじめました♪

ゾクチェンの教えを日本で伝授している箱寺です。ゾクチェンの教えやチベット瞑想について執筆しています。よろしくお願いいたします。 昨日はじめて、試験的にフェイスブック・ライブ配信をおこないました。一昨日ふとライブ配信をしてみようと思い立ちまし…

ペイパルのフィッシング詐欺にご注意!

ゾクチェンの教えを日本で伝授している箱寺です。ゾクチェンの教えやチベット瞑想について執筆しています。よろしくお願いいたします。 前回のブログで海外のオンライン瞑想会(無料・有料)について、ご紹介しました。その中でも最後にご紹介した、『ケンポ…

今日はチベット新年です!

ゾクチェンの教えを日本で伝授している箱寺です。ゾクチェンの教えやチベット瞑想について執筆しています。よろしくお願いいたします。 今日はチベットのお正月(ロサール)です。チベット語で新年おめでとうございますというのは、「ロサール・タシデレ!」…

人類はみな麺類 in カトマンズ

ゾクチェンの教えを日本で伝授している箱寺です。ゾクチェンの教えやチベット瞑想について執筆しています。よろしくお願いいたします。 月曜日にカトマンズから帰国しました。いままで何度もネパールに渡ってきた私。今回の往路復路は大変困難な旅になりまし…

書籍化決定(たぶん)!

ゾクチェンの教えを日本で伝授している箱寺です。ゾクチェンの教えやチベット瞑想について執筆しています。よろしくお願いいたします。 先週の金曜日(1/17)に京都大学でボン教の無料イベントが開催されました。国際シンポジュウムで、第一線で活躍されてい…

よいおとしを!

ゾクチェンの教えを日本で伝授している箱寺です。ゾクチェンの教えやチベット瞑想について執筆しています。よろしくお願いいたします。 私が運営しているちいさな瞑想教室は、2009年の11月にスタートしました。気がついたら10年の月日が経過していました。「…